【エッセイ】朝がきて、昼がきて、夜がやってきます|シャンソン歌手宇佐美一生、モデル、司会もやっています。

宇佐美一生研究所
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朝がきて、昼がきて、夜がやってきます

たいしたこともなく、今日も過ぎて行きます。
夜灯りを消し、カーテンを放ち、夜具を直し、薬を飲みます。コップ一杯の水が歯にしみ咽喉から腹へ落ちていきます。新聞にザーと目を通し、TV欄の番組をチェックし、突っ掛けを履いて歩いて5分ぐらいのところへ出かけます。
食パン半切れ、コーヒー、ゆで卵のモーニングにミニサラダをつけ、スポーツ紙や置いてある週刊誌に目を通し、終ると来た道を帰ります。
昨日咲いてなかった花が開き、緑の葉のところから蕾がのぞいてるのを見つけ風がそよと吹くと嬉しくなります。犬を連れて歩く人を見る。さくらを思います。さくらの11年間はしあわせだったのだろうかと思います。口がゆがみ顔がくしゃくしゃになりそうなのでやめます。
家に戻り、TVをつけ、消し、パソコンに座り届かぬメールを見、又ソファに座り、今度は少し本を読みます。
腹が減り、冷蔵庫の中の物でごはんの用意をします。昨日した洗濯物を風に吹かせたのでたたみ、退屈な夕方になります。
ソフアーから足を投げ出し、頭と背中を沈めるとゆっくり眠気がおそいそのまま半時眠ってふしぶしの痛さで目が醒めます。口をすすぎ薬を飲みます。
長い夜の始まりです。
宝くじの当たりを待つようにモデルのオーディション結果の留守録も「今回は決まりませんでした。又宜しくお願いします」というやりきれないテープ音です。いつも受かると思い楽しみに待ちますがこんなあん梅です。
今日はインターネットで調べた「格安ホームページ作ります」という会社へ電話して打合せをしました。
このところシャンソン教室の個人レッスンをやろうと小冊子や情報誌に載せる募集原稿の下書きです。
気分転換に青葉台駅前のスターバックスでカフェを飲んでいます。
表は身体にまとわりつくような絹の雨です。
さっきから隣りの椅子の女が口に手を当てぬまましつこく咳をしています。やなやつだと見えぬようににらんでやります。
音を立てて近づく不安な日々をこうやって紛らわしています。
「あるのはただ前進してゆく力だけだ。その力を創造しなければならない。解決などそのあとで見つかる」。
サンテクジュぺリの言葉です。
タイトルの「朝がきて、昼がきて、夜がやって来ます。」もそうです。