【エッセイ】居眠り|シャンソン歌手宇佐美一生、モデル、司会もやっています。

宇佐美一生研究所
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居眠り

最近、歳のせいだろう
椅子に座ってテレビを見ていると必ず眠くなる。
昼過ぎは必ずである。
うっかり眼をつむると、船をこぎ、船を漕いでいるのは解かるのだが、そのままいつの間にか15分・20分眠ってしまっている。
「春眠暁を覚えず」ではなく「年齢自然と眠くなる」である。

母は亡くなる数ヶ月前から、ベランダで日向ぼっこしていると、決まって手の指を追って何かを数えていた。
何を数えていたのか聞かないで終ってしまった。

母が寝ていると時折不安になった。
息をしてるのか、掛け布団は動いてるのか、じっと眼をこらす。
大丈夫だ動いている。
外出から戻り、玄関から「お母さん」と呼んでも返事が無い。
「おかあさん」「おかあさん」   「おかあさん」とだんだん声が荒くなる。
「何だい もううるさいねえ・・」
{いや別に・・}
「それならいいんだ・・」
ほっとしてやれやれである。